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英国好きには堪らない腕時計、J.W.ベンソン【J.W.Benson】のご紹介です。
J.W.ベンソン【J.W.Benson】は、1749年創業、英国老舗ジュエラー。
19世紀に生産された懐中時計は「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」とされ、 多くの英国紳士達にも愛されました。 日本でも吉田茂や戦後復興に尽力した実業家、そして 稀代のジェントルマンである白洲次郎が愛用したことでも有名。 (東京都町田市、白洲次郎の旧白洲邸・武相荘には、 J.W.ベンソンの懐中時計が展示されていました)。
さてこちらの腕時計。 英国一流の計測機器メーカー、スミス【SMITHS】社の ムーブメントが使用されています。
時計に関しては、ベンソンは第一次大戦での自社工場の壊滅以来、 主にスイスのメーカーへ生産を依頼して、屋号の入った高品質の懐中時計や 腕時計を販売していました。しかし、1940から1960年代にかけては、 その品質の素晴らしさと低価格に目をつけたベンソンは 積極的に英国・スミスへの生産依頼を行っていました。
コチラの時計もムーヴメントはスミス製。 しかし「最高のスミスムーヴメントはベンソンにある」と言われるほど、 精度追求は当時厳しく、殆ど専用チューニングだったそうです。
英国デニソンケースに英国スミスムーヴ、いかにも英国らしい腕時計ですね。 9金と言う硬い素材なのも、英国の質実剛健さを感じます。
非常に良い雰囲気に「枯れている」と言う表現がぴったりなインデックス。 これこそヴィンテージ・ウォッチの醍醐味とも言えます。このような重厚な 雰囲気はお金で買えるものでは有りませんね。「時間のみ」が育むものです。 裏蓋内側のデイトレター刻印が「四角にX」ですので1965年製と判断しております。
現状勿論不具合は無い、「レディ・トゥ・ウェア」です。 日差は±30秒程度です。
それでは、宜しくお願い致します。
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