高クラリティ＆強シルクは、これほどまでに美しく神秘的。Fuchsia Kashmir Sapphire2.41ct

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高クラリティ＆強シルクは、これほどまでに美しく神秘的。Fuchsia Kashmir Sapphire2.41ct

高クラリティ＆強シルクは、これほどまでに美しく神秘的。Fuchsia Kashmir Sapphire2.41ct

[SERAPH&Co.]ルース・コレクション

Fuchsia Kashmir Sapphire 2.41ｃｔ

宝石名：サファイア

石目：2.41ｃｔ

シェイプ：オーバル・ファセット

サイズ：9.25x6.06x4.34 mm

産地：パキスタン・北カシミール地方

※日独宝石研究所の産地同定鑑別は別途￥21000にて承ります。

ソーティングは提携鑑別ラボ（GIA/GG FGA)にて￥2100、鑑別書移行は￥3150、
端成分認知の為の蛍光Ⅹ線分析は￥3150にて承ります。
全宝協、中宝研などの鑑別書取得も実費にて行います。
それぞれ当社からラボへの往復送料が￥1050別途必要です。
※複数石の場合は個別に料金が掛かります。

ーーールース・コメントーーー

今回の2.41ct、今までほとんど見なかった地色を持っています。

ピンクに少々黄色を落とした感じ・・・つまり海外基準の黄色味の強いパパラチャ色の様な
可愛らしいオレンジー・ピンク。この手の色のAzad Kashmir産は今までに2～3個しか見ていませんが
いずれもクラリティが低く、あまりきれいなものでは有りませんでした。

しかし今回の石は非常にクラリティが高いのに、強烈な「ブルー・シルク」を発します。
普通ブルーシルクの現象とクラリティは反比例するのですが、稀に上手く微細にインクルージョンが
入り、クラリティの高さとブルーシルクの強さを併せ持つkashmirが存在します。
これがまさにそれに当たりますね。

可愛らしい地色、高クラリティ、強いブルーシルク・・・・・

高いレベルのFuchsiaです。

・・・・・・・・・・・・・・

南北カシミール産のサファイア及びルビーに関しては、弊社では常に多くのリサーチを行い、
その美しさを日本に広めようと活動しています。

フーシャ（Fuchsia）、フクシアの花の色に例え、私共はこの石を呼んでいますが、この地方の
この色のサファイアの最大の特徴である「Blue-Silk」。
おおよそ実物をご覧になられたお客様はほぼ100％驚かれ、その神秘的な美しさと情景を
小さな石に感じて頂いております。

いつも言います通り、北のコランダムは広域変成岩起源で強い変成作用を受けていますから
このような大粒でクリアなものは殆ど有りません。この「クリア」と言うのが重要で、単にサイズの
大きいものは有るには有るのですが、押並べて「あまり美しくない」のです。
宝石ですから、まず重要なのは美しさです。

この地の紫系サファイアだけを見ましても、実に様々な表情を持つバラエティに富んだ
産地だと言う事が出来ますが、上記の通り、透明度と「ブルー・シルク」の両立は、一般的な
現象に照らし合わせて、なかなか難しいものです。レイリー散乱のエフェクトは微小なインクルージョン
のなせる技ですから、ともすれば透明度は落ちますし、透明度が高ければエフェクトは弱い。
これは当たり前です。
そんな中、稀にどちらも高レベルな石が有るのは、やはり「バランス」。
この部分を理解出来ないと、この地のサファイアの「意味」は分からないでしょう。

さて、当社以外では他に2～3の宝石取り扱い業者様でしか、あまり見る事の無いFuchsia。

そもそも標高4700ｍ付近の広域変成岩起源、大ヒマラヤ山脈を形成した地、Azad Kashmirでの
産出です。フンザ一帯からKaghan-valley・・・・batakundhiやNangimari周辺は到底普通に暮らす
我々が踏み入る事を拒否される、険しい山岳地帯ですから、当然その供給量など、年間を通じて
たかが知れています。

それがどういう場所かはGIAのVincent Pardue氏などによりレポートされていますから、そちらに
譲るとしましても、この種のルビー、サファイアが、その美しさにも関らず市場にて出回り難いのは
上記の様な自然条件があるからなのです。実際に採掘可能な時期は例年5月から10月初旬の5ヶ月弱。

更に高地の険しい場所から原石を荷卸ししますので、一度に人が運べる重さは30ｋｇ程度です。
このうち、宝飾使用可能な原石は１～２％とも言われていますので、30ｋｇから30～60グラム、更にファセット
可能なのは、その中の1～2％との事ですから、0.03～0.06グラム。つまり1ct無い訳です。1ｃｔは0.2グラムです。

末端の消費者には、まるで想像も出来ない世界ですが、逆にこう言う部分を考えて宝石の
神秘に心を馳せるのも、また宝石趣味の醍醐味と言えるのでは無いでしょうか。

それでは、ご検討宜しくお願いいたします。